BON-NO

冬。

えげつなく寒い。それは冬だから。えげつなく寒いのは冬。

冬が来たという事はもうすぐ一年が終わるという事。

ばーっと過ぎてきた気もするけど、思い返せば結構な事柄、色々あった。

世の中的にも、個人的にも何だかんだ色々あった、今年。色々だ。その色々の彩りは日々にどう色付けられた?…むん。どう?

そんなこんなな今年ももうすぐ百八つの鐘の音が響く時が来て終わる。終わる。もうすぐ。終わる。終わるよ。





という事で、この年の瀬。様々な場所で様々な種類の「年間ベスト」が発表されている。僕はこの「年間ベスト」っていうモノ、結構好き。

一年をふりかえって「今年はアレからはじまってコレがこういう動きをみせてこんな年だった。」みたいなのが見えるのが楽しいし、単純にその年の、誰かが選んだベストを参考にして自分の知らなかったりあまり興味が無かったりしたモノに対して興味がわいて視野が広がって行く気がするのも、実に有意義だから。

で、僕も僕の「年間ベスト」を考えてみようかなぁ、と思ったが、今年の僕は音楽も映画も美術も「年間ベスト」をつくれる程例年より見聞きしていなかった事に気がついた…。お金がアレだったからである。

映画なんて、映画館に観にいったのは「ムカデ人間」だけである。驚愕。

美術でいえばヘンリー・ダーガー、クレー、岡本太郎三者のみ。これだけでは「年間ベスト」をつくるのには寂しい。

音楽も、ふり返ると思ったより買ってない。ただ今年は知らなかったアーティストやバンドに結構出逢えた。それはインターネットの力のおかげである。



2011年に買った新譜達(もうちょっとあったかもしれない。というか去年の作品も混じっているかもしれない。よくわからない。)




こんな具合で、今年は終わってゆく。来年は煩悩の鍵をトッパラって、もっともっと色んなモノに触れたい。触れよう。そしてもっともっと色んな経験をしたい。しよう。




そうだ、とりあえず、金が欲しい。財布の中身…。

えげつなく寒い。それは冬だから。えげつなく寒いのは冬だから。



新春を待つ。





おわり。